今回はストリートメディカルラボ第6期修了生、障がい者の就労支援を行う会社で働く梶原 真也さんにお話を伺いました。
――ストリートメディカルの授業を受けた感想を教えてください。
一言で言えば、「学びたいと思っていたけれど、誰も教えてくれなかったこと」をダイレクトに学べた時間でした。 アカデミックな知識に関しては本を熱心に読んできましたが、実際に自分の仕事にアジャストするのが難しいと感じていました。でもストリートメディカルラボの授業は、期待を遥かに超える「実践力」を鍛えられて、とても学びになりました。
例えば「アイデアや発想はセンスではなく、やり方がある」ということを学びました。そのプロセスに則って膨大な努力を積み重ねることで、インパクトのあるアイデアが生まれる。そんな本質的なことを誰も教えてくれませんでした。たった1時間の講義でも、濃密でシンプルなメッセージを受け取り、自分でやってみるというOJTに近い学びがとても面白かったです。
また、授業の最後に必ずワークの時間があるのがよかったです。講義のあとすぐに実践する場があったことで、その日の授業の学びを自分なりにどう解釈したのかを整理することができました。試行錯誤の中で自身のアイデアが磨かれていくことに気付いたり、それを他の受講生と共有して反応が得られる体験は、とても面白かったです。短時間で思考を形にし、対話を通じてブラッシュアップするサイクルこそが、実践的な学びを支えていたと思います。
――具体的にお仕事の現場で変化はありましたか。
第14回の比嘉夏子先生の授業で学んだ文化人類学の視点や、第15回、第18回の吉橋昭夫先生の授業の内容を早速仕事でも活用しています。
特に吉橋先生の授業で学んだステークホルダーマップについては、早速社内で作成し、「どのステークホルダーに、どんな利益還元ができるか」を可視化してみました。
それによりベストパートナーが可視化され、実際に訪問看護ステーションとの連携を強化することになりました。私たちが行う就労支援と、医療領域である訪問看護は一見遠く見えますが、図解して分析すると、お互いのニーズを補い合えることが分かりました。 実際に連携を始めたことで、家での生活(訪問看護)と日中の活動(就労支援)の両面からサポートできるようになり、利用者さんの安定が早まるというポジティブな相乗強化が起き始めています。
ストリートメディカルトークス(修了発表)を終えて
――修了発表でのチーム活動はいかがでしたか?
同じチームに他分野の方いたのがとてもよかったです。福祉の世界にいると、どうしても議論の幅が狭くなってしまう感覚があるのですが、多様な業界の人たちと一つのテーマを議論するのは初めての経験で、非常に刺激的でした。特にお金になりにくい「予防医療」や「社会課題」に対して、どうマネタイズし、持続可能な事業として「ハピネス」を作っていくかという議論がとてもよかったです。
アイデアを考える上で意見が食い違い、苦しい瞬間もありましたが、メンバーの共通点とそれぞれの専門性が結びついて一気に形になっていく瞬間があって、「ベンチャー企業を立ち上げる直前まで」のような経験できたことがとても貴重でした。
梶原さんのチームプロジェクト:「Pawrent(ポウレント)」
ストリートメディカルラボの受講を検討している方へ一言
――最後に、受講を迷っている方へメッセージをお願いします。
「あれこれ考えすぎず、とにかく参加してみてほしい」です。
世の中には情報が溢れていますが、自分の価値観や職業観の外に出る機会は、普通に生きていてはなかなかありません。実際に他分野の先生・受講生と関わって自分なりに福祉のあり方を再考する機会があり、良い意味での「モヤモヤ(問い)」が生まれたことは自分の財産になりました。
もし「今のままでいいのかな」と少しでも思っている人がいれば、ぜひ飛び込んでみてください。必ず良い出会いと学びがあると思います。

