ストリートメディカルラボ第6期の授業の感想
――受講してみて、特に印象に残っている授業はありますか?
どの先生の授業もすごく良かったのですが、第14回の比嘉夏子先生による授業が特に印象に残っています。直線的に目的にたどり着くのではなく、寄り道を重ねながら経験を積み重ねていく「メッシュワーク」的なアプローチや、文化人類学的な「観察」のあり方について特に学びになりました。
経営企画という仕事柄、常に客観的かつ冷静でなければならないという抑制を自分にかけていました。ストリートメディカルの授業でアイデアを考える時もどこか自分を出し切れないと感じていました。
しかし比嘉先生が「バイアスこそがあなた自身であり、それがあるからこそ独自の視点が持てる」という趣旨のお話をしてくださいました。「バイアスを外さなければ」というプレッシャーから解放され、「まずは私のまま取り組んでいいんだ」と、スッと心が楽になったのを覚えています。
また、第6回の佐藤夏生さんのような最前線で活躍するデザイナーの方々のお話も伺うことができたのもとても良かったです。
ストリートメディカル全体の講義のバランスが本当に素晴らしく、授業のメモを見返しても、今なお自分に響く言葉ばかりで、非常に密度の高い学びの時間でした。
ストリートメディカルトークス(修了発表)を終えて
――修了発表を迎えるまでのチーム活動はいかがでしたか?
テーマ決めには本当に苦労しました。当初、ストリートメディカルはもっと身近な日常のテーマを扱うものだと勝手に想像していたのですが、私たちのチームが向き合うことになったのは、想像以上に壮大で、私一人では到底太刀打ちできないほど大きなテーマでした。
「本当に実現できるのか」と思ったこともありましたが、結果的にこの未知の領域にチャレンジできたことが、私にとって最大の収穫でした。 自分の身近にないテーマに対してどう向き合い、どう形にしていくか。なんとか形にして手応えを掴めたことは、希望となりました。これまで「自分にできるだろうか」と自信が持てなかったソーシャルデザインや社会課題の領域に対しても、「やってみてもいいのかもしれない」と一歩踏み出す勇気をもらえました。
現在は、チームメンバーの松永さんたちと協力しながら、プロジェクトの継続に向けて2週間に1回は集まって活動を続けています。
水島さんのチームプロジェクト:「Astro Penguin Project(宇宙ペンギンプロジェクト)」
ストリートメディカルラボの受講を検討している方へ一言
――最後に、受講を迷っている方へメッセージをお願いします。
バラエティ豊かな講義はどれも貴重で、これからの人生や、物事に対する向き合い方そのものに影響を与えてくれました。それだけでも受講する価値があったと感じています。
また、設計されているカリキュラムのおかげで、チームワークの状況にぴったりなヒントを毎回得ることができました。そのおかげで、修了制作へ向けた自分たちのアイデア出しや課題に活かすことができました。
「医療現場の課題をデザインの力で解決する」と聞いても、自分には遠いテーマだと感じる人にこそ、ぜひチャレンジしてほしいです。私のように、医療や福祉から遠い場所にいる人ほど、得られるものは大きいと思います。