今回はストリートメディカルラボ第6期修了生、医学生の川俣夏瑛さんにお話を伺いました。
ストリートメディカルラボを知ったきっかけ
――まずは、川俣さんがストリートメディカルラボに興味を持った経緯を教えてください。
大学生活を送る中で、「ただ学生をしているだけではもったいない」という思いを常々感じていました。元々ファッションに興味があったことや、学生団体の活動でポスター制作などのデザインに触れる機会も多かったので、デザイン力を身につけたいと考えていました。
大学1年生の頃から「病院の服を自由なものに変えたい」と考えていたこともあり、ストリートメディカルラボの「医療×デザイン」という概念には非常に共感しました。また、武部貴則先生のことは同じ大学の先輩として以前から存じ上げており、医療者としてだけでなく研究者としても功績を残されている方として尊敬していました。
そんな中、卒業生の岩瀬さんからお声がけいただき、参加を即決しました。
ストリートメディカルラボ第6期の授業の感想
――実際に受講してみて、印象に残っている授業はありますか?
特に第10回今井裕平先生の「すごいアイデアの公式」の授業が有意義でした。
実は、ストリートメディカルの最初の数回の授業ではワークショップに苦手意識を感じていました。周りの方々から次々と良いアイデアが出てくる一方で、自分はなかなか発言もできず、いいアイデアも出せていなかったので、全20回の講義についていけるか不安を感じていました。
しかし、今井先生の「新常識をつくる」といったシンプルで体系的な思考プロセスは、自分の中にスッと落ちてきてとても参考になりました。そこからの授業でのワークショップや修了制作に向けたチームでの活動では、徐々に意見を出しやすくなり、数分間でこれほどのアイデアが出せるようになったのかと自分自身に驚くこともありました。
大学の活動でも友人に学んだ内容を話したり、以前より自信を持ってアイデアを提案できるようになったと感じています。
ストリートメディカルトークス(修了発表)を終えて
――修了発表を迎えるまでのチーム活動はいかがでしたか?
今回は学生は私だけだったので、どんな方達と同じチームになるんだろうと不安もありました。ですが、社会人に混じってプロジェクトを進められたのは非常に貴重な経験でした。数分間のディスカッションでここまで話が広がるのかと圧倒されることもありましたが、メンバーの皆さんは学生の私の意見を常に尊重し、温かく接してくださいました。
週に1回のミーティングを重ねる中で、自分でも気づいていなかった「心の奥底にある考え」を引き出してもらえた感覚があります。個人ポスター制作の時には辿り着けなかった自分が抱えていた本質的な課題を、修了制作を作る過程でチームの皆さんが一緒に深掘りしてくれたように感じています。
川俣さんのチームプロジェクト:「医の卵アゴラ」
――当日の発表はメインで発表をされていましたが、どうでしたか?
当初は周りのレベルの高さに気後れし「皆さんにお任せしたほうがいいのではないか」と考えていました。しかし、だんだんと自分が当事者としてこのプロジェクトを引っ張っていきたいという気持ちになっていたので、私がメインでプレゼンターをさせてもらうことになりました。
病院実習や一般社会ではなかなか言えないような本音を、武部先生はじめ多様な視点を持つ先生方がいる場だからこそ語ることができました。
大学生活でのプレゼンは、どうしても「学生としての発表」という前提で評価されがちです。しかし、トークスの場では、一人の人間として意見をいただけたことが何よりの喜びでした。
個人的にもっとこうすればよかったと思うこともあるし、同じチーム皆さんもそれぞれ思うこともあったとは思うのですが、このような場を経験させてもらえたことに本当に感謝しています。
ストリートメディカルラボの受講を検討している方へ一言
――最後に、受講を迷っている方へメッセージをお願いします。
この半年間で、「色々なことに挑戦してみよう」という前向きな気持ちと、「自分にもできるかもしれない」という自己効力感が大きく向上しました。このような経験をぜひ多くの人、特に医学生の皆さんに経験してほしいと思います。
残りの学生生活も、ストリートメディカルでの学びを活かして大切に突き進んでいきたいです。

