個人ポスター課題発表会

個人ポスター課題発表会

2025年6月28日、第6期第8回目の授業では、個人課題の発表会が行われました。課題のテーマは、「あなたが感じている課題に対して、ストリートメディカルの手法を用いて解決する企画」です。受講生は、これまでの学びをもとに、それぞれの視点から自らの関心や問いと向き合い、ストリートメディカルの視点から様々なアイデアを提案しました。

医療現場の課題を解決するアイデア

今回の発表では、主に医療職に就く受講生から、医療の現場で実際に起きている問題の解決策やニーズに寄り添うアイデアが多くありました。
中期中絶や子宮内胎児死亡を経験した女性への支援のための「Care-bear」や、病院敷地内に患者さんや近所の方が花を植え、その成長を見守ることで病院の持つネガティブなイメージを払拭するプロジェクト「はな咲くひととき」など、患者さんが抱えるネガティブな気持ちに寄り添うアイデアがありました。
また、タクシー会社と連携し退院支援のデータを取得する医療情報連携システムや、地域医療において緊急対応体制(Rapid Response System)を導入し、医療にアクセスしにくい地域の患者さんを見守る仕組みなど医療現場の課題を解決するシステムのアイデアもあがりました。

日常生活に潜むモヤモヤを解決するアイデア

日常生活において自身が経験した不便さやストレスに注目し、ストリートメディカルな指標で解決する案も多数ありました。
日々のゴミ捨てにストレスを抱えることに注目し、結ぶとラッピングされた贈り物のように見えるデザインのゴミ袋や、熱中症対策や白内障防止のため、サングラスをかけることをもっと身近にポジティブにするためのプロモーションアイデアなどがあがりました。
また、「ととのう日記」や「モヤモヤスッキリメモ」は、日々抱えるストレスに対し、ポジティブに対処することを手助けします。自分の気持ちをを言語化して記録することで自己肯定感を高めたり、相手を尊重しつつ自分の意見を適切に伝えるコミュニケーションのトレーニングなど日々のメンタルケアのためのアイデアです。

発表されたアイデアは受講生のそれぞれの視点が存分に反映された多岐にわたるものでした。どのアイデアもとてもレベルが高く、すぐに実現可能なものも多くありました。
授業の講評の中で、過去の受講生が「医療従事者は課題の解像度が高いが解決方法が画一的、デザイナーは課題の解像度が荒いが解決方法がユニーク」と指摘していました。これまでの授業で課題の発見方法や、ストリートメディカルな手法での課題解決方法を学びましたが、受講生それぞれの環境や経験の中でみえる課題や発想できるアイデアには限りがあります。個人で実際に課題に取り組んでみたからこそ、様々なバックグラウンドを持った人たちが協力して課題を発見し、解決するというプロセスとの違いを学ぶことができるのではないでしょうか。今後のグループでの修了発表制作に向けて、それぞれのチームの取り組みに期待したいです。